【VALU】何が出来るのVALUって?岡田誠さんの場合

なんだかVALUっていう言葉を聞くんだけど、なんとなく近づきがたいイメージが先行しているので、こんな人が使っているんですよっていうインタビューを通じて、様々なVALUの楽しみ方をご紹介するVALUインタビューシリーズの第九弾です。

今回は、岡田誠さんにお話をお伺いしました。

参考:岡田誠さんのVALUページ

岡田さんは研究所の企画室に勤務されている方なんですが、VALUのタイムラインを見ると「認知症」に関わるプロジェクトについて数多く発信されています。数か月前、「政治家の嫁は公人なのかどうか」なんていう議論で賑わってましたが、私から見る岡田さんは「まさに公人」っていうイメージで、なんだか自分のなかに「公」を取り込んでいるような人なんですよね。岡田さん自身は「そんな大げさなものじゃないです。」と否定されていますが、岡田さんが関わられている「認知症」のプロジェクトのことから始めて、色んなことをお聞きしました。

岡田流「技術を使わない話」と「認知症」

なんとなく他人事じゃない感じで。」という想いから、岡田さんが認知症に関する取り組みに参加されたのが2011年頃のことです。岡田さんによると「認知症の人の数って結構、多いですし。2025年に日本だけで700万人を越えますから。」「将来的には、高齢者の5人に1人という比率」になるそうです。確かに他人事じゃない感じなのは分かります。

ただし、これは岡田さんの勤務先である研究所での取り組みではなく、「研究所ってみんな技術の話ばっかりなので、「技術では簡単には解決しないことも考えた方がいいな」って始めました。」と言うんですから、なんだか不思議な人です。実際、「認知症」に関わるプロジェクトでは「技術をつかわない話ばかりやってます。」とのこと。

どうして「技術を使わない話ばかり」するんですか?

せっかく研究所にいるんだから、技術による解決を目指す方が良いのではないかとも思うのですが、岡田さんは「テクノロジーとしての技術って、したいことが先にあってそれを技術で解くものだと思うんです。ライト兄弟が空を飛びたいと思って、どんな羽のどんな構造をどんな強さでって。」「でも、技術ばかりをしていると、先に自分の技術があって、それで何ができるかっていうことになって、順序が逆転しやすいんですよね。」と説明してくれました。たしかに自分が何か技術なり道具なりを持っちゃうと、それを起点に考えちゃうかもしれませんね。

だからこそ、「「もう一回、技術(テクノロジー)では簡単に解けないことから初めてみよう」と思って始めたプロジェクトなんです。」とのこと。こんなところに、岡田さんのアプローチの面白さがあります。

どうして「認知症」に関心を寄せたんですか?

岡田さんによると、認知症とは「結構、誤解も多くて。認知症って病気の名前ではなくて、症状や状態の総体を指す言葉だし、初期や中期は、困り事が普通の人より多いということなだけ」なのだそうです。加えて、「もちろん、原因があっていろいろなことが起きていますから、その面では病気によるものですが、お腹が痛いのは症状だし、病気そのものではないし、お腹が痛くても、たとえば、遠足には行きたいとか、そういう思いがなくなるわけでもないですし。」と説明していただいたのが、私としては、すごく納得できました。

改めて、岡田さんが認知症に関心を持った理由について聞いてみると、「正直にいえば、関わっているうちに、大事さがわかってきた感じです。」「認知症って、健康と地域と高齢社会の交点だから。」とのお答え。さらに「あと、知らない人と会えるのもよかったです。技術の研究所の企画部にいたら、ぜったいに福祉の関係者と会わないですし」と、決して一方的に誰かの問題解決だけを目指すのではなく、自分の楽しみに変えてしまうのが、岡田流なんです。

参考:認知症フレンドリージャパン・イニシアチブ

出版物「旅のことば」

認知症に関わるプロジェクトを代表する成果物が「旅のことば」です。この書籍は「2014年に慶應の人たちと一緒にしたプロジェクトです。」「認知症の方や家族、周囲の人たちにインタビューをして、認知症だけど、ポジティブにしていること、をテーマにまとめたものなんです。」「それを40のことばにまとめました。」とのことで、「一人一人の悩みや解決方法は違うかもしれませんが、その中から共通的なものを、コトバとして抽出」するというアプローチを形にしたものです。

たとえば、家族のものとして「自分の時間」(リストの26番)」は、「その時間は、自分の通じてみんなの笑顔につながる。」というサブタイトルが付けられていて、「編み物をしている絵が書いてありますが、実際のエピソードは、ママさんバレーです。」「ご主人に「ママさんバレーだけは続けるわ。それがないとお父さんに優しくなれなくなっちゃうもの」っていうエピソードです。」とのこと。

書籍のなかでは、各カードについて「そのとき」「そこで」「そうすると」という項目が設けられ、カードに込められた思いや、認知症と向き合うためのアイデアなどが提案されています。ひとつひとつのカードで考えさせられるので、スラスラと読み進めることは出来ませんが、岡田さんの言葉を借りると「当たり前のことを当たり前に知るというか感じること」の重要性を実感します。

「旅のことば」完成までの裏側

インタビューは一ヶ月ほど」で、「2対2ぐらいで。 目の前で、困ったときのシーン、している工夫をポスイットに書いて」情報を集めて、「似ているモノ(状況や解決方法)をまとめていき、その中から、その本質のことばを探していく」という作業に「まとめるのは4ヶ月」かかったそうです。また「イラストも学生さんが描いてます。」とのこと。

この作業について岡田さんは、「これもある種の”技術”だとは思います。インタビューや現場観察としての。でも、いわゆる”テクノロジー”とは違いますよね。」と話してくれました。

動画「RUN TOMORROW」

あとで、動画もちょっとみてみてください。」と言って、岡田さんがURLを貼り付けてくれたのが、「RUN TOMORROW(http://runtomorrow.jp/)」というウェブサイトです。こちらは、認知症の方を対象に「それぞれの方に、「一番、伝えたいことはなんですか」ってお聞きして、そのシーンを撮影」することによって生まれた動画です。

岡田さんが「映像の中で、7人の方がインタビューに短く答えていますが、どの人の思いも、誰にでもあることかなと思いますし。」と話す動画です。まずは、ご覧ください。

私が最も気になったのは、若くして認知症になった丹野さんのことでした。丹野さんについては、こちらのページにて認知症に関する連載をされています。岡田さんによると「丹野さんは、「自分の思いを伝えたい」だったので、講演会の様子を撮らせてもらいました。」とのこと。

動画の製作は「あえて若い人たち」で

岡田さん曰く「あえて若い人たちに作ってもらってます。」とのこと。「撮影は田村くんという人にお願いしましたが、若い人を巻き込みたいというのは、田村さんの思いです。作家性が強いディレクターなんですよね。彼が集めたメンバーが協力してくれて作られたもの」で、「作曲も普段はEDMっていうんですか、そういうのを作られている方。」だそうです。メイキング映像もYouTubeにアップされています。

どうしてVALUを始めたんですか?

こんな取り組みをされている岡田さんなんですが、VALUを始めた理由については、「うーん、いろいろな人と知り合いたいですね。」とのこと。ここまでの流れだと「認知症について広く知ってもらうため」なんていう回答が出てきそうなものなんですが、「認知症というテーマは、新しい人たちと出会うプロセスとしてとても合っていましたが、valuは、認知症とはまた違って意味で、新しい人と出会うものだなと思っています。」「(VALUは)もの好き発見器にはなってますね。」なんていう答えが出てくるから、岡田さんは面白いです。

さらに「交流も、それ自体だけではなく、交流の生まれ方に興味があるのかもしれません。その意味では、やっぱり根っこは研究者なんです。」と付け加えられた言葉に、岡田さんの好奇心の源泉があるように感じました。

どんな人にVALUをすすめたいですか?

最後に、岡田さんがVALUを使って欲しいと思う人たちについて聞いたところ、「子育てのために家にいる時間が多いけれど、仕事がしたいお母さん。実はマーケティング分析がむちゃくちゃ得意とか。」「あるいは、イタリア料理がすっごく得意で、パスタ造りならプロはだしのおじさん。たぶん、クラウドファンドほどプロジェクト化されないっけれど、こんなことならやれるんだよなぁ~っという人。」「あとは、留学生とかかな。」と、単に岡田さんが出会いたいひとなのかもしれませんが、3つのアイデアをいただきました(笑)

岡田さん、インタビューご対応ありがとうございました!

ということで、今回も岡田さんのTwitter(@okadamkt)を通じて、インタビューをさせていただきました。どうやら岡田さんはインタビューの間、私への質問を我慢していただいていたようなんですが・・・

インタビューをする方は、めっちゃ下手でした(笑)いきなり「どんな人なんですか?」って、たぶん凄く答えにくいと思います。

参考:岡田誠さんのVALUページ

この人は、たぶん好奇心の偏差値が90以上の好奇心エリートなんだと思います。

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きゃっぷキャプロア運営者

投稿者プロフィール

タイ在住ブロガー。ここ最近は、ブログ「キャプロア」の復活作業に邁進中です。あと、夜の連続ブログ小説「この男、猥褻につき」ってのを書いてます。旧ブログは「キャプローグ」、旧旧ブログは「キャプログ」です。ブログで賞を貰ったことがあります。

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