週刊キャプロア出版 第21号特別掲載!!田島貴将著『心の宿る身体、広がる魂は人々の心の中へ、身体は心に現れる。逆もまた然り。』

本記事は、週刊キャプロア出版 第21号に掲載された記事である田島貴将著『心の宿る身体、広がる魂は人々の心の中へ、身体は心に現れる。逆もまた然り。』の完全版となります。
文字数が大幅に超過した為、ブログという形で掲載となりました。

 

心の宿る身体、広がる魂は人々の心の中へ、身体は心に現れる。逆もまた然り。

田島貴将

僕は僕であることを捨てた。厳密には解放されたと言っていいのかもしれない。もしくは切り離されてしまったのかもしれない。これはTarCoon☆CarToon誕生の秘話とでもいいましょうか?それともただの暗黒時代の記録なのか?
本書が出版されている頃はTarCoon☆CarToonは14歳と255ヶ月になっていることでしょう。そしてTarCoon☆CarToonを示す唯一のアイコンはアニメ顔のイラストということです。
なぜ?14歳のまま年齢が止まっているのか?
なぜ?頑なにアニメ顔のイラストなのか?
そこに疑問を持っている方もいることでしょう。そこで今回はそのヒントになるであろう田島貴将14歳の頃のエピソードをお話ししようと思います。

14歳の思春期は最も多感な時期です。多くのアニメや漫画作品の中で主人公が14歳という年齢にスポットが当てられているように、物語として魅力を放つ”葛藤”が描きやすいというのもあるかもしれません。14歳よりも子供であれば純粋に無垢に無邪気に、悪くいうのであればそれこそ動物のように本能のまま突き進む、思ったことを率直に言ってしまう残酷さがあるでしょう。大人であればそれこそ分別がついて価値観も固まり、社会性を重視して、恋愛や結婚に本能に従って突き進むことなんてできないでしょう。しかし14歳ならばその中途半端で子供でも大人でもないという立場であるがゆえに心が揺れ動き悩み葛藤する。そのどちらもが存在できるという意味で14歳という設定は非常に物語にしやすい。
しかしTarCoon☆CarToonが14歳なのはそう言った合理的な理由で設定しているというわけではありません。
極めて個人的な体験が設定に組み込まれてしまっていると言っていいでしょう。

率直にいうと、僕の14歳は暗黒時代でした。
かと言って当事者はそこまで絶望や苦しみは感じてはいなかったでしょう。ただそうは言っても心の形成には大きく影響してしまった可能性はあります。
14歳の頃の僕には顔がありませんでした。慢性的なアトピー性皮膚炎で全身が炎症を起こし、皮膚は爛れ、滲み出る体液で魚の匂いがする。
それが嫌だとかというのはそれほどまでにもなく、今こうして振り返ると、苦しみの度合いなんてものはその時その時の相対的なものであるし、逆に今の方が苦しいこともあるんじゃないかな?と思えるほどです。
そうは言っても顔がないわけですから、自分は誰なのか?何者なのか?と答えてくれる存在がないわけですから、非常に不安定な状態だったと思います。
顔面を覆い尽くす炎症を傷を見たくない為に鏡を見ない生活をしていると、やはり自分と他人の境界も曖昧になってくる感覚があります。
思春期の子供たちならば、自分は一体誰なのか?ということは誰もが問うことでしょう。しかし、その回答が曖昧で明確に示せないという状況はもしかしたら、他の思春期に悩んでいた当時の14歳たちとは違った感覚で、そしてそうであるが故に、その後の人格の形成に大きく影響してしまったと考えることもできます。
と同時に、顔が無いという経験を通して心と身体の不一致感を得たという経験と、その後に実感を得た『心と身体は不可分』なのではないかという確信も得れた気がします。
これは実感をもって魂の存在を感じるということですね。厳密には魂なんてものはその一瞬一瞬で生じては消えていくということかもしれません。もしくは、瞬間瞬間の表情に宿っているのかもしれません。それは他人の記憶に残ったその人のアイコンでしょう。この人は笑顔の人だとか、この人は怒っている人だとか、そういう記憶や記録の蓄積の中にも魂は存在しているのかもしれません。
そしてそのようなことに考えを巡らせたのも、全身の炎症で爛れた皮膚と滲み出る体液で体の自由が取れなかったからなのかもしれません。
自分が何かの答えを得れないまま、答えのない問いを続ける生活が自分の心を形作ったのかもしれません。身体が不在の心はとても自由のようでいて、とても不自由だったし、その自由のきかない苦しさは今も続いています。
僕はこう言った経験の所為なのかはわかりませんが、やはりこの肉体や顔が自分だとは思えない節がたまにある。どこか他人事というかこの顔の人がまた何かやらかしたんだなという。距離を置いて見てしまう。
そんなある時に不思議な身体への実感を得たのです。
猫目をしたアニメ顔のアイコンの存在です。
昔からこの身体から自由になるために、自分を外に置きたいと思っていたのですが、ある時SNS用に作った自画像にこれ自身が自分であるという実感を感じてしまったのです。
よく、猫目をしたアニメ顔と僕自身を比較されることがあります。物理的に肉体が存在している以上、猫目をしたアニメ顔と君自身は違うものだろうというご意見や、君がいなくなったらあの猫目をしたアニメ顔はどうなるのか?など。そして意地悪なことに自分を超越して見てしまっている痛い存在だと揶揄されたりします。
しかし、そうは言われても僕自身にはやはり実感がない。SNSの会話のやり取りに出てくるアイコンに安心するけど、みんなで撮った写真に写る僕自身の姿にはあまり自分がそこにいるという実感はないのです。それは本当にどこか他人を見ているような感覚で・自分のことであるにも関わらず、自分のことのように感じない。
逆に自分で作った猫目をしたアニメ顔については、それこそ本当に自分のことのように感じることが多い。
その時思ったのは、自分が創作した顔に帰依するというのはもしかしたら整形を繰り返す人と同じ感覚かもしれないということです。

これは僕自身が自分自身で作り上げた猫目をしたアニメ顔のキャラクターで他人と接する機会が多いからなのかもしれない。
リアルな生活というのは、本当に限られた人としか出会わない。
人間が子供から大人に成長するときに接する人が家族だけから、学校同級生や先生と触れ合ううちに他人の目線というものが加わる。そのときに、これは本当の自分じゃないって思うこともあるでしょう。それはそうで、今まで家族との小さなコミュニティの中だけで自分を見てもらっていたのだから、その中で自分は〇〇であるというイメージは作られる。それが社会に出るとどんどん増えていき、見られ方や反応は大きく違ってきてたい思うも変わり多面的になっていく。
そうはいっても所詮限られた人間の中だけでもキャラクターでしかない。それが、SNSを通じると本当にリアルな生活以上の人々と触れ合うことになる。その分だけ魂の深みも増してくるのだろうけれども、そのように考えると、リアルと密接に繋がっている現実の顔よりも、より多くの人と出会い、より多くの人の中に存在している猫目をしたアニメ顔のキャラクターの方が魂は深く大きく広がっているのではないかと思うのだ。
現実の自分は所詮その一部でしかなく、それを越えてしまった猫目をしたアニメ顔はTarCoon☆CarToonとして認識され、人々の心の中にも魂を広げ成長していく。

僕は心と身体が離れていく感覚とそして、物理的なという意味での身体はなくても仮想の猫目をしたアニメ顔のアイコンTarCoon☆CarToonという身体に心が宿っているように自分ごととして思えるのはなんとも不思議な実感である。

そういった意味で、皆様にはこれからもTarCoon☆CarToonを心から愛していただきたいです。
だってキミ オイラのこと スキでしょ?

 

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投稿者プロフィール

田島貴将(たしま・たかまさ)■1983年6月29日、兵庫県尼崎市生まれ。キャプロア出版デビュー作は100人で書いた本掲載作品の『042.マッキントッシュの思い出たち』がある。週刊キャプロア出版には執筆ギルド、広報ギルド に参加 https://www.caplore.com/tkms/

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