【佐賀】辰野金吾の遊び心!武雄温泉の楼門に残された干支4つ

佐賀県武雄市にある武雄温泉の楼門は、東京駅と同じ辰野金吾によって設計デザインが行われた建造物で、近年になって大発見があり世間を賑わせました。

開業100周年を前に修復工事が行われた東京駅のドーム型天井に、十二支の干支のうちの8つがデザインされていることが発見されました。この発見そのものが大きな発見でしたが、やはり人々の関心は残る4つの干支に向けられ、それがなんと武雄温泉の楼門で見つかったのです。東京駅に欠けている4つの干支が、楼門の2階の通気口に残されていました。

こんなエピソードも含めまして、武雄温泉の楼門を紹介します。

人々を「蓬莱」へと誘う楼門

武雄温泉楼門に掲げられた「蓬莱泉」の文字は、書の天才だと評された鍋島小城藩の中林梧竹によるものだと伝えられています。

蓬莱というのは、中国で不老不死の仙人が住むと言われる伝説の場所のことです。武雄温泉の北側には蓬莱山という名の山がありますので、そこから着想を得たものと思われますが、「蓬莱泉」って美しいキャッチフレーズですね。

そして、楼門の設計デザインをした辰野金吾もまた、同じく蓬莱から着想を得て、白色と朱色の門のアイデアを膨らませっていたのかもしれません。

火曜日を除く週6日、楼門の中(二階)の見学が可能

外から眺めているだけでも素晴らしい楼門なんですが、火曜日を除く週6日の午前9時から11時までに限り、楼門2階に上がって中を見ることが出来ます。武雄温泉内の公衆浴場の入浴券(チケット)を購入した人は、無料で入ることが出来ますので、浴場の受付の方に「楼門を見たい」と伝えてください。

2階までは階段ですので、わずかな運動でも汗をかいてしまうという方は、入浴前に楼門見学をしましょう。武雄温泉の歴史を知ったうえで湯船につかると、さらに効能が増すかもしれません。いや、増しませんけど。

誰も気づかなかった天井通気口の4つの干支

東京駅のドーム修復工事によって8つの干支が発見され、あとの4つの干支がどこにあるんだと騒ぎになる以前から、ずっと通気口には干支があったものの、誰ひとりとして「これは干支なのでは?」と気づくことは無かったそうです。

例えば、これが「ねずみ」なんですが、まぁ気づかないのも仕方ない気がします。

武雄温泉の楼門にあるのは、ねずみ、うさぎ、馬、鶏の4つの干支で、それぞれ東西南北を指す重要な干支ばかり4つです。つまり、隠された干支に関して言えば、武雄温泉の楼門がメインで、東京駅はおまけのようなものです。

辰野金吾デザインの貴重な木造建築

2017年現在、辰野金吾の設計デザインによる建築物のうち、木造建築で現存しているものは3つあります。まず、当然のことながら、この武雄温泉の楼門がひとつめです。そして、ふたつめが武雄温泉の新館です。そして、みっつめが奈良県にある奈良ホテルです。つまり、3つのうちのふたつは、ここ武雄温泉にあります。

西洋建築への関心が強かった辰野金吾ですが、自身が生まれ育った日本の建築デザインについても強い関心を持っていたようで、中国風のデザインに見える楼門のなかにも日本の伝統が取り入れられています。分かりやすいところでは、折上天井という縁に丸みを持たせた特徴的な天井のスタイルが採用されています。

ちなみに写真の下の方に見える黒い木材は、数年前の修復の際に、耐震工事として加えられたものですので、辰野金吾の設計デザインではありません。この耐震補強によってデザインが損なわれているのですが、近年の耐震基準に合わせると、こんな感じにするしかなかったのでしょう。

地元で生まれ育ったガイドさんが丁寧に教えてくれました

私が偉そうにこんな記事を書けるのも、このガイドさんが丁寧に教えてくださったからです。楼門そのもののことだけでなく、武雄温泉にまつわる様々なことについての豊富な知識をお持ちで、何から何まで教えていただけました。

とにかく、この武雄温泉が好きで好きでたまらないという情熱が伝わってくる素晴らしい解説でした。ありがとうございました。

楼門の扉の蝶つがいには、フランス製の金具が使われている

そうそう、ガイドさんの写真を見て思い出しましたが、ちょうどガイドさんの後ろにある蝶つがいの金具は、わざわざフランスから取り寄せられたものだそうです。世界の建築を見て回った辰野金吾らしいこだわりを感じますね。

続いては、同じく辰野金吾デザインの武雄温泉新館の方を見に行きたいと思いますが、長くなりますので記事を改めます。

武雄温泉に関する情報は、こちらの記事「【佐賀】ふらっと立ち寄る武雄温泉!見どころ盛りだくさんの湯処」にまとめています。是非、他の記事も併せてご覧ください。

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投稿者プロフィール

タイ在住ブロガー。ここ最近は、ブログ「キャプロア」の復活作業に邁進中です。あと、夜の連続ブログ小説「この男、猥褻につき」ってのを書いてます。旧ブログは「キャプローグ」、旧旧ブログは「キャプログ」です。ブログで賞を貰ったことがあります。

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