【書評】お金を再定義する!『日本人が本当は知らないお金の話』三橋貴明

ここ1か月ほどなんですが、三橋貴明さんがマイブームで、アマゾンで「三橋貴明」検索をして最も興味があるタイトルの本を選んだのが、本書です。

同氏のブログ「新世紀のビッグブラザーへ」を読んだり、「三橋貴明の「新」経世在民新聞」を購読したり、オンラインの私塾である「三橋経済塾」に入会しようかと悩んだり、といった状態で、簡単に言うと無料のモノをありがたく読んでいて、有料のものは躊躇っております。

三橋貴明さんは、定説を懐疑的に捉えて再検証して、分かりやすくモノゴトを解説する能力に優れている経済学者で、個人的には何となく警戒するべき人物であるというカテゴリに長らく入れていたのですが、何かのキッカケで文章を読むようになり、考えを改めました。もしかしたら、ネット上のどこかで思いっきり三橋貴明さんをディスってた可能性がありますが、まぁ過去は過去です。

さて、私が初めて三橋貴明さんの書く文章に金を払ったのが、本書「日本人が本当は知らないお金の話」です。

読むべきだと思うひと

  • 経済学部に在籍、あるいは卒業したひと
  • 日本国が借金まみれだと嘆いているひと
  • 貨幣の「新」世界史」を読もうか悩んでるひと

読んだ感想

「政府は無駄なカネを使うな!」に反論する。

本書全体を通じてのメッセージは、日本国内に蔓延している「政府は無駄なカネを使うな!支出を切り詰めろ!」という”国の借金”への強いアレルギーによる大衆の声について、それが間違いであることを指摘するところにあります。とはいえ、単純に間違っていることを非難するようなスタイルではなく、「お金とは何か」という根本的な定義についての解説が大半を占め、最後に「だから、間違っているんです。」と言って締めるような感じで、とても読みやすかったです。

海外で生活している私としては、政府がお金を使おうが使うまいが収入支出の両面で、ほとんど何も関係がないのですが、たまに日本に帰ってみると何となくどんよりとした日本の空気に圧倒されることがあるので、もう少し活気ある日本になれば良いなぁと思ってます。もちろん、この本を読んで、「政府しか金を使わないんだから仕方ないだろ!」とは思いましたが、自分に向かって落ちてこない分、あまり熱くなれませんね。まぁ、金融の量的緩和も、日本にいる人々にとって、同じような感覚なんだと思います。

経済学を勉強してるときに読みたかった。

一応は経済学部の出身なので、ひと通りの基礎的な経済学については勉強したつもりですが、経済を見る上での視点として、本書に書かれているような「お金とは何か」という本質的な理解があった方が、経済理論などについて深く考えることが出来たのだろうなと思います。本書自体が決して新しい経済理論を発表するような類のものではなく、経済の基礎の基礎と言えるようなものの積み重ねで構築されている内容なので、学生のときでも十分に理解できたはずです。

まぁ、経済学部に限らず、学生のうちに「お金とは何か」について真剣に考えておく必要性はあると思いますので、とりあえず大学生でも高校生でも、読んでみるべき本だと思います。

お金を再定義する本。

私も未読なのですが、「貨幣の「新」世界史」という”ハンムラビ法典からビットコインまで”の貨幣史をまとめた本が話題になっています。すでに去年の本なのですが、最近、あちこちで同書に言及する方を見かけますので、おそらく良書なのでしょう。

本書(「日本人が本当は知らないお金の話」)の巻末にある参考文献の中にも、「貨幣の「新」世界史」が入っています。

この世界にお金というものが発明されてから現代に至るまでの論争のエッセンスは、本書にも書かれていますが、さらに詳しいことを求めるのでれば「貨幣の「新」世界史」を読む方が良いのかもしれません。私も、現在の課題図書を片付けたあとに、読んでみたいと思います。

 

以上です。

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きゃっぷキャプロア運営者

投稿者プロフィール

タイ在住ブロガー。ここ最近は、ブログ「キャプロア」の復活作業に邁進中です。あと、夜の連続ブログ小説「この男、猥褻につき」ってのを書いてます。旧ブログは「キャプローグ」、旧旧ブログは「キャプログ」です。ブログで賞を貰ったことがあります。

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