【書評】ブロガー必読メディア論!『デジタル・ジャーナリズムは稼げるか』ジェフ・ジャービス

当ブログ「キャプロア」の再稼働にあたり、何かしらメディア論のようなものを読みたいと思いつつ、アマゾンを検索していて見つけました。以前は、アクセスさえ集めておけば、それなりの金が入ってくるんで満足していたんですが、もうちょっと積極的な感じでブログ収入が生み出せるような仕組みにしたいなぁと考えていたりします。ということで、『デジタル・ジャーナリズムは稼げるか』です。

マスメディアが大ピンチである。

この本の優れていると思うことのひとつは「トランプ以前」に書かれた書籍であると言うことですね。もう、ここ最近のメディア論といえば、どうしてトランプの大統領選挙の勝利を見抜けなかったのかというテーマばかりですから、うんざりしてました。もちろん、この本の著者のジェフ・ジャービスも、「トランプ以後」に執筆すれば、自ずとトランプ論になったと思うので、それ以前に書かれたことに、ひとつの価値を感じました。

というのも、マスメディアっていうのは競馬の予想屋じゃないので、別に大統領選挙の勝敗についての予想が当たろうが外れようが、それ自体は全く関係ないんですよね。そうじゃなくて、インターネットの登場による情報氾濫のなかで、マスメディアが瀕死の状態にあるということの方が、まずは大前提です。大統領選挙の予想を外したからマスメディアの信用が失墜したんじゃなくて、マスメディアの信用が失墜しているから大統領選挙の動向さえ、まともに追えないんでしょ。

まず、本書『デジタル・ジャーナリズムは稼げるか』には、いかにマスメディアが大ピンチであるのかが、うんざりしてしまうくらい繰り返し何度も、色んな角度から詳細に、解説されています。

マスメディアは劣化して死ぬんじゃないか。

ジェフ・ジャービスとしては、なんとかマスメディアが復活する方法を模索しようとして本書を書いたんだと思いますが、おそらく復活する前に死んじゃうんだろうなと、この本を読みながら思いました。

マスメディアっていうのは、活版印刷の技術によって15世紀から18世紀に立ち上がった紙媒体、電波の発見以降の19世紀に産まれたテレビなど、新しい技術を取り入れながら発達してきたんですけど、いずれにしても大した歴史を持っているわけでもないので、先端技術によって淘汰される可能性の方が大きいです。テレビマンが、古き良き時代として、家族がちゃぶ台を囲んで食事をしながら、みんなでテレビを見るような風景を描写したりしてますが、あんな時代の方が異常なんですよね。

で、最近のマスメディアが何をやってるのかというと、とにかく自分たちの方を見てもらいたいという大炎上商法を採用して、偏向報道というか馬鹿向け報道というか、とにかく感情だけを煽る手法に終始しています。今のマスメディアに対してイライラしている人たちは、今後、さらにイライラすることになるでしょう。視聴率のため、発行部数のために、さらにマスメディアは過激で偏向した扇動的で無機質な情報の垂れ流しに傾斜していくと思われますので。

そういえば昔は、選挙に出馬したわけでもないのに、街頭に立って夢中で自分の主義主張を演説している正体不明のオッサンが何人もいた記憶があります。絶対に誰も聞いてないけど、本人だけは一生懸命なやつ。マスメディアは、あれになるのかもしれません。

ブロガーは、マスメディアと戦える。

別に思想的な話をしているんじゃなくて、単純にブロガーはマスメディアと収益の面で戦うことが可能だということです。

マスメディアが復活のために何をしなければならないのかと言うと、詳しくは本書を読んでもらえば良いですが、ざっくりと「抜本的な構造改革」が必要です。このところ、中野剛志とか三橋貴明の本を読み過ぎて、構造改革っていう言葉にはアレルギーのようになっているんですが、それはさておき、マスメディアはこれまで通りのやり方では絶対に儲けることは不可能であり、収益構造を変化させるためには社内の製作や編集、営業などの全ての組織構造を改革しなければならないです。

その構造改革の結果として、どんな組織を理想とするのかについても、やはり本書を読んでくださいなんですが、どう見たってブロガーの方がジェフ・ジャービスの理想形に近いと思います。あくまで”理想形に近い”だけで、マスメディアはブロガーになれっていう主張ではないです。ただ、マスメディアとブログを対局に置いた場合、マスメディアから理想形にアプローチするより、個人ブロガーから理想形にアプローチした方が近いです。

”Facebookはニュースを重視している。”

最後に、全体の流れとは関係なく、ひとつ面白いと思ったのが、マスメディアの人々から「Facebookはニュースを軽視している。」というような批判の声があったのに対して、「いや、Facebookこそニュースを重視している。」として反論されている箇所です。

マスメディアとしては、ひとつひとつのニュースを大人数で分業しながら作り上げて発信するという伝統文化こそが「ニュースの重視」なんですが、FacebookやTwitterに代表されるSNSにとっては、ひとりひとりの些細なニュースに価値を持たせることが「ニュースの重視」なんだという、両者のスタンスの違いが鮮明になるエピソードです。

 

ってことで、SEO対策とか、SNS対策とか、テンプレートとか、プラグインとか、トラックバックとか言う前に、まずは本書を読んでメディア論について考えてみるのも、栄光の人気ブロガーへの近道なのかもしれません。

と、ライブドア第一期ブログ奨学生が言ってます。

 

デジタル・ジャーナリズムは稼げるか―メディアの未来戦略

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きゃっぷキャプロア運営者

投稿者プロフィール

タイ在住ブロガー。ここ最近は、ブログ「キャプロア」の復活作業に邁進中です。あと、夜の連続ブログ小説「この男、猥褻につき」ってのを書いてます。旧ブログは「キャプローグ」、旧旧ブログは「キャプログ」です。ブログで賞を貰ったことがあります。

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