【タイ】あまりに酷い!末永恵さん作「在タイ年金生活者」空想物語 @JBpress

末永恵さんという方が、JB Pressというニュースサイトに書かれたタイ在住の年金生活日本人に関するレポート「「タイで優雅な年金生活」の夢が破綻、大惨事も」が、明らかに取材も何もしていない酷い内容だったので、ひとつひとつの項目について確認しながら検証してみます。

バンコクの街から路上屋台が消える

おそらく、この文章を書くに至った経緯というのも、このバンコクから屋台が消えるっていうニュースからの着想だと思います。だから、これ自体は、現実的に進められている政策ですので間違いありません。ただ、この記事の主たるテーマとなっているタイに住んでいる日本人の年金生活者が、これまでの生活の中で、どれだけ屋台メシを日常的に使っていたのかと言えば、おそらく「たまに食べる」あるいは「屋台では食べない」が多いと思います。

バンコクの路上から屋台が消えるー!!って騒いでいるのは、そんな現実的で経済的で切実な話ではなく、古き良きタイを思う自己満足なノスタルジックな精神によるものです。なんか分からないけど昔からある創業五十年くらいの小汚い定食屋が閉店すると聞いて、近所の会社に勤めてるOLが「えー、残念。1回しか行ったことないけど。」って言ってるのと同じようなモンです。

ちなみに、デパートやモールには、フードコートという小さな店舗がまとまった飲食スペースがあり、路上屋台と大差のない値段で、タイ料理を食べることが出来ます。

エアコンが効いてるし、長居しても怒られないし、こういうのがあるから屋台消滅を嘆くのは、あくまでノスタルジックだと言ってます。

身寄りのない異国で孤独死するケースも

既に日本の事情について詳しくないから、あまり強くは言えないけど、日本でも海外でも、孤独死するやつは孤独死するわけで、どんな夢や希望を抱いてタイに移住してきたケースを想定しているのか知らんけど、夢を見させてもらえただけでもタイに感謝するべきであって、なんかタイの政策によって孤独死させられたみたいな表現は、ちょっと気になります。

人件費上昇に伴い、物価も急上昇した

これって、その辺の屋台とか飲食のひとに聞いたらスグに分かることだけど、人件費が上がったからって、すぐに料理の値段を上げられるもんじゃないんですよね。そもそも、屋台で働いている人間って言うのは、個人事業主だから最低賃金とか関係ない。

たまたま、この記事を読んでる時に、近くに屋台があったからオッサンに直接聞いてみたけど、昔は1日に1500バーツの利益があったけど、今は800バーツになったって言うとる。利益を圧迫しているのは原材料費なんだけど、それを価格には転嫁できないから、自分の生活が苦しくなっているだけだと言うとる。このオッサンがタイの屋台群を代表しているわけでもないから参考までだけど、実感値としても、さほど急激な価格上昇だとは思わない。

ちなみに、記事中では「豆腐や納豆が1パック300円ほど」となってますが、高級スーパーマーケットのトップスでは、もっと安く手に入ります。

ラーメン、居酒屋、屋台

そんなことより、ラーメンが300から400バーツ、居酒屋で酒を飲めば2000バーツから3000バーツって、年金生活者の爺さん婆さんは、どんだけ暴飲暴食なんですか。年を取って、そんなに食えんでしょ。いや、それはさておき、たしかに近年は、バンコクに日本のラーメン店が進出ラッシュで、300バーツを超えるようなラーメン屋が増えてきているし人気なのも確かだけど、これは物価上昇とは別の話で、あくまでそういう価格帯の店も出来ましたってことです。それから、居酒屋に関しては、ほぼ日本と一緒の状況で、3000円で飲みたい人には3000円の店、1万円払いたい人には1万円の店、それぞれの価格帯の日本食居酒屋があります。

屋台メシが30バーツから50バーツに値段が上がったから生活が苦しいって、どんな財務状況でタイを目指してんねん。全ての食事を屋台で済まそうって考えでタイに来ている年金生活者なんていないから。とはいえ、末永さんの論理に乗っかってみて、30バーツから50バーツへの値上げがどれほどインパクトがあるのか計算してみるとですね、1食100円で1ヵ月90食だと9000円、1食170円で1ヵ月だと1万5300円。たった6300円の差額で、プアとリッチを隔てる大きな壁は出来ません。

ちなみに、日系ラーメン店というこだわりを捨てたくなければ、八番らーめんという金沢のラーメンチェーンであれば、下の写真のようにラーメンと、野菜炒めと、ギョウザと、緑茶(有料)を注文しても、267バーツ。

ムリして頑張って300バーツ分を注文しようとしたけど、無理でした。これ以上、食べれません。

日本人居住区の家賃・・・

日本人居住区というのは、おそらくバンコクのスクムビット地区を指しているものと思いますが、なんでわざわざ年金生活者が、このエリアに住まなければならないのかが疑問です。なぜ日本人居住区と呼ばれるほどに日本人が密集して住んでいるのかというと、日系スーパーとかが近くにあって便利だからじゃなくて、日本人学校の送迎バスが来てくれるのがスクムビットの限定された地区だけだからです。だから、年金生活者の爺さん婆さんが、このエリアに住む必要なんてないんです。

孤独死するような可能性のある高齢者を想定しているんだから、世間体なんてものもないだろうから、わざわざタイまで来て日本人だらけのエリアに住む必要ないから、西洋人が住んでいるような2万円くらいの中級アパートに住めば良いんですよ。いや、2万円とはいえ、レオパレスみたいな段ボールで作ったような部屋じゃなくて、それなりのところに住めますよ。日本人居住区じゃなければ。

 

これ以下は、タイ北部に向かう高齢者もいるだろうし、日本人を狙った日本人による傷害事件もあるだろうけど、こんなのは目に付いたトピックスを並べているだけであって、大きな流れに乗った話ではありません。

 

ってことで、現状を把握していないか、自らのビジネス、あるいは個人的な利害関係か、年金貧困者をネタに知りもしないタイのことを書く専門家は信用できない。

シンガポールでも末永恵さんが。

ついでに、同じく末永恵さんのシンガポール記事にも事実誤認が多数だとか。

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投稿者プロフィール

タイ在住ブロガー。ここ最近は、ブログ「キャプロア」の復活作業に邁進中です。あと、夜の連続ブログ小説「この男、猥褻につき」ってのを書いてます。旧ブログは「キャプローグ」、旧旧ブログは「キャプログ」です。ブログで賞を貰ったことがあります。

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